困難を抱える子どもへのアーユルヴェーディックケアの一環で
アメリカの里子・里親間のケアも少しづつ広げていきたいなと思っているところですが
先日、アメリカで養子をとって養育している方の話を聞きました
引き取ったお子さんはADHDの診断を受けていて
ドラッグベイビー(胎児のときに母親がドラッグを使用していた)だったそうです
もちろん、それらは彼の抱える困難のほんの一部でしかありません
彼は精神をコントロールする薬を服用しています
日本では使用が認められていない薬ですが
それを服用することで
乱暴さ、意地の悪さ、落ち着きのなさ、奇行等があらわれなくなり
穏やかで優しい性格になり
薬を飲み忘れるとまた
粗暴な性格の彼に戻ってしまうそうで
彼の主治医は
社会性のない性質のままだと、だんだんと社会から疎外されていき
結局ドラッグに手を出すようになるので
その前に薬でコントロールする必要があると言っているそうです
"ドラッグに手を出さないように薬でコントロールする"
アメリカっぽいですし
ちょっとモヤモヤするところもありますが
でも
個人的には全否定でもありません
実際に薬のコントロールがうまくいって
社会生活が円滑になっているケースも沢山あります。
もしもコントロールせずにいて
誰かを身体的、精神的に傷つけてしまうケースだって沢山あって
それは本人の本意でないことも多く
お互いが深い傷やトラウマを負ってしまうこともあるからです
過去にかかわったお子さんの中には
家に火をつける衝動が抑えられない子もいました。
ですから
薬物によって精神をコントロールすることが
善か悪かなどとジャッジはできません
ただ、やはり
基本的には薬物に絶対の信頼を置いていないですし
そこには多かれ少なかれサイドエフェクト等弊害があると思っています
ですから
並行してナチュラルなケアも取り入れてほしいなと思います
雨漏りで腐って穴の開いた床を張り替えるのが西洋医学→とりあえずの不具合に対処する
雨漏りしている屋根を治すのがアーユルヴェーダ(東洋医学)→不具合の原因を修復する
と教わりました
そういう側面は大きいと思います
ですから、穴の開いた床を張り替えながらも(西洋医学の薬を飲みながらも)
屋根の修理も行う。
どこまで修理できるかわからないけれど
少しでも雨漏りが減っていけば
床の張替えも、そう頻繁でなくて済むのかなと思います
屋根の修理は手がかかるのですが
きっと深い癒しで
救われる部分もあるのではないかと思うし
それは同時に
手をかけた施す側もまた救われるのではないかと思います