以前の若返りの話で、若返りを望む人がとるべき行いについて
アーユルヴェーダが沢山語っているとお話ししましたが
その行いの中に
「真実を語ること」というのが出てきます
若返るために、嘘をつかず真実を語るとはどういうことだろう、と最初は思いました
でも実は深いんだなって今は思っています
嘘は生むのが楽、育てるのが大変
真実は生むのが大変、育てるのが楽
と言います。ひとつの嘘を守るために非常に苦労をし、ストレスを抱えることになるので
真実を語りましょう、というのは多くの人にとって経験の中から理解しやすいと思います
これは、他人に向けての嘘ですが
人は自分に対しても色んなタイプの嘘をついてしまいます
たとえば、、
私たちは子供のころから道徳教育を受けたり
勧善懲悪のストーリーを沢山見たりしながら育ってきましたが
そうした中で、行いや感情を「悪」と「善」に分けてしまいがちです
そして「悪」に対しての差別意識を抱いてしまいます
無意識にいろいろなものを悪か善がとジャッジメントして
その結果に振り回されてしまうところがあるのです
例えば誰かに対して、意地悪な感情を抱いたとしましょう
そして「意地悪」を悪とジャッジします。自分の中に悪を抱えるのは良い気持ちでないので
意地悪な自分を見なかったことにしたり
その意地悪な気持ちをなんとか正当化したりします
しかし、これはどちらも自分に対する嘘ですね
潜在意識は自分の中にある意地悪(悪)を知っているので、自分に対する差別や矛盾が生まれます
しかし嘘によって片付けてしまうと、その差別意識は解決されないままになってしまうのです。
解決されない差別意識や矛盾は、自分から自信を奪っていってしまいます。
自分を信じられない気持ちが根付いていくと
成功するわけがない、愛されるわけがない、認めてもらえるわけがない、幸せになれないのではないか、、、、
と前向きな未来を自ら受け入れない思考が育ち
無意識にネガティブな方へ自分を導いてしまうのです
そういった思考や行動は肉体の活力も奪っていくので
心身共に若々しさが奪われていくのです
ではどうしたら自分に嘘をつかないで済むのか
まずはジャッジメントをやめてみます
私達人間に顔があり、手足があるように、善も悪も標準装備で生まれたときから備わっています
ですから、悪とカテゴライズされる感情が生まれても当然ですよね
当然あるものが姿を見せたところで、あわててジャッジせず
こんなところにこんな感情があるんだな、と気づき
なんで今出てきたんだろう、と分析し
ふーーーん、そうなんだ。って思ったらいいんです
そのときに自分のフラストレーションやストレスに気が付いたなら
あなたも大変ね、ってやさしく自分に声をかけてあげたらいいと思います
だって、標準装備でそなわっちゃってるものに苦しめられてるんだから
空に、雲や月や太陽や星があっても驚きもジャッジもしないのと同じ
心にどんな感情が出てきても驚きもジャッジもしなくていい
ただ、冷静に受け止めていると
出てきた感情の処理が上手になっていきます
そして自分に嘘をつかなくてすむ
精神と肉体は一体なので、若返りを望む人はこうした実践もすすめられるのです
ヨーガを行うことはこういった思考の練習でもあります
ヨーガもアーユルヴェーダも
本当の幸せの道しるべになってくれる優しい学問ですね🍀