アーユルヴェーダでは、健康の維持増進、病気、老化予防において
私たちの感覚器官がどのようなものに触れているか気をつけなければいけないと言います
例えばどのような場面や景色を普段「視覚」がとらえているのか
ワイドショーが好きな人は、人が怒っている顔、落胆している顔、悲惨な場面
等のネガティブな映像を「視覚」に多く与えるでしょう
この場合、同時に「聴覚」にもネガティブな結合を多く与えることになりますね
ネットのネガティブな書き込みを読む習慣のある人は
視覚が常にネガティブなものと結合していることになりますね。
五感がネガティブなものに触れる機会が多いと
感覚器官そのものに害を与えたり、心身の健康に害を与えるとアーユルヴェーダはいいます
これは、現代言われている
受動ストレスの話もこの理屈に含まれます
他人のネガティブな感情に触れる
ネガティブな人やワード、事柄を見聞きする
そういったことで
海馬(記憶や推論に大事な脳の部分)の活動が鈍くなったり
ストレス物質のレベルが上がったり
すると言われていますね
ネガティブな感情はポジティブな感情の何倍も伝染力があります
健康食品は数か月食べてようやく効果が出るのに
毒は、たった耳かき一杯で強い効力を発揮するように。。
それで
ネガティブなワードや感情、場面に触れて
ストレスレベルがあっという間に上がった結果
あらゆる欲求や誘惑を抑える力が弱くなり
ダイエット中なのに沢山食べてしまう
禁煙中でも吸いたくなる
節約したいのに買い物したくてたまらなくなる
といったことが起きやすくなったり
批判的な感情や、嫉妬、怠惰、不安、緊張
等のあらゆるネガティブな感情が増幅しやすくなります
これをヨーガやアーユルヴェーダでは
感覚器官がネガティブなものと結合した結果
私たちの中に、ラジャス(激質)、タマス(惰質)が増幅してしまった状態と見ます
ですから、普段から
ネガティブなニュースや書き込み、ストーリーを見たり聞いたりしていると
受動ストレスによってラジャスやタマスが増え
不必要なネガティブな感情に支配されることになってしまいます
メディアを通して沢山伝えられる
世の人の怒りや嫉妬、落胆、批判、等に触れて
自分の生活の質を低下させるのはもったいないので
なるべく触れない意識を持つのが大事だと思います
こういった情報は
さきほど述べたように、欲求に負けやすい精神を作るので
食べたい、買いたい、吸いたい、飲みたい
という気持ちをあおり、私たちの消費意欲を促します
ですから、余計に世間はネガティブな情報をどんどん出してきます
私たちは知らず知らず生活の中で目や耳にするものによって
不要なストレスを与えられ続け、生活の質を低下させてしまっています
だから私たちはよくよく注意して
こういった情報を必要以上に見聞きしないよう気を付けることで
今よりも快適に、より生活の質を上げることが出来ると思います☺